個性を持て、とよく言われますが、それは自分らしくありなさい、という意味で、決して他人と違うこと、目立つこと、
をしなさい。という意味ではありません。
個性を見つけることは結局自分らしさを見つけることです。
個性がない人は1人も居ません。
自分は何をしているときが一番楽しく、どういう状態にあるときが一番安心するのか。背伸びせず、自分に合った生き方を
見つけることが個性を生かすことです。
とは言っても、多忙な日常、世知辛い世の中にあって、自分を見つめなおす、個性を見つける、などのことは、なかなか
難しいのが実状かもしれません。
しかし、ちょっと立ち止まって、人生を振り返り、自分を見つめることは、先に人生を進める上において、大事なポイント
ではないでしょうか。
絵の世界で自分の個性を見つける簡単な方法があります。
誰もがネタにしそうな平凡はテーマ、例えばバラや果物の絵、こんな絵を描いてみる。
但し、人が描いた画集や教則本などは一切見てはいけません。自分勝手に自由に描きましょう。
完成したら、インターネットでも高名な画家の絵でも画集の絵でもいいですから、比べてみてください。
そうすると自分の絵の特徴がよく分かります。
何が違うか。色か形か、構図か雰囲気か、描き方か。
うまいか、下手か、それはどうでもいいのです。自分の傾向がつかめればいいのです。
それが個性です。
できれば、何回も繰り返して描いていきますと、さらに個性が鮮明になってきます。
その個性を自覚しておくことは絵を描くためには、自己主張するためには、すごく大事なことです。
自分は自分しかなれない。なろうとするのではなく、すでになっているのです。
それが個性です。
しかし、それを自分が分かっていない人が多い。
それを見つけること、本当の自分のものですから、つまり自分の素質なんです。
それを有効に使う、生かすにはどうしたらいいか。それを考えるのが次のステージです。