ハイキングの途中、なにげなく見ていた風景、突然足が止まって、鳥肌が立つような感動を覚えた経験はありませんか。
美術館に行ったとき、ある絵の前に立ったとき、その絵に釘付けになり、食い入るように見て感動した経験はありませんか。
他の人は何事もないように通り過ぎていくのに自分だけが強烈な感動を覚える。
これが人並み以上に感受性が豊かで強い証拠でしょう。
別に風景や絵画だけでなく、コンサートに行って演奏の途中で突然感動して涙が止まらない。講演会などで講師の話の途中で
感余って涙する。これらも感受性の豊かさなんでしょう。
感受性とはアンテナに似ていて感受性の強い人は、なにげなく道を歩いていても様々な生命の息吹に心が反応する性質の
ことです。
他の生命からいただけるエネルギーの量が大きいということです。
綺麗なものを見て、素直に綺麗とお思う心、何気ない日常でも常に新しい刺激を受けられる性質です。
子供が大人より何倍も感受性が鋭いのは、こういうことの吸収力がすごいのです。
では大人になってから感受性って豊かにすること、できるだろうか?
もちろん誰でもできますが、少し意識的に行動する必要があります。
風景や絵画を見たとき、いったん自分の価値観を脇に置きましょう。この価値観が邪魔です。
大人は長い経験により、その人なりの思い込みがあります。これが邪魔なんです。
ちょっとでもいいな、と思った風景や絵画。ちょっと思っただけで通り過ぎないで、しっかり見ましょう。
できれば同じ風景、絵画を3回くらいみましょう。必ず新しい発見があります。感動があります。
ちょっとでも心の琴線に触れるような風景や絵画があったら、このように自分の思いこみは置いといて、純な気持ちで
観察する習慣を付けましょう。新しい発見があると、本当に楽しくなります。
絵を描くとき、この感受性はすごく大事です。