構図は絵を描く時の重要な要素であることを今まで何度も述べてきました。
構図は絵画だけでなくデザイナーや写真家にとってもとても大事なことです。
それは絵画と共通している部分がかなりあります。
これから述べる基本的な構図はデザインや写真とほとんど同じで共通しています。
三角構図
もっともよく知られた構図です。下部が広く上部が小さい。
極めて安定感のある構図です。下部がどっしりして上部を支えている構図です。この構図の作品は大変多い。
逆三角構図
あえて構図の1種類に加えてみましたが、一般的にはこの構図で絵を描く人は少ないでしょう。
見る人に不安を与える不安定な構図です。あえてそうした見る人に不安な気持ちにさせる絵を描く時にはいい構図です。
日の丸構図
中心部にモチーフの主題をどーんと置く構図です。主題がモチーフが非常に強く出ます。
主題の周りの処理が難しくなります。
1点豪華主義みたいな描き方となります。
左右上下対象構図(シンメトリー構図)
古代からこれも良く使われています。逆さ富士のように描けば上下対象、水鏡のように描けばこれも上下対象、トンネルの入り口を真正面から描けば左右対称です。
対角線構図
水平な横線に合わせた構図ではなく手前から右の左に斜めに配置した構図のことです。海岸線を斜めに描く場合が多いですがそれがこの構図です。
三分割構図
これもよく使われる構図です。対象のモチーフを縦に三分割、横に三分割、そうすると囲むという字ができます。交点が4つできます。この交点近くにモチーフの重要な部分を配置すると落ち着きのある安定的な構図となります。ちょっと慣れないと難しいかも。
他にもたくさんあります。構図の基本をわざと外す場合もあります。これは作者の自由です。しかし基本として知っておくことも大事です。