構図にはいくつかのパターンが存在します。
例えば美大の受験するとき、受験をクリアするためにある決まったパターンがあります。
そういう画一的なものが作品として発表されたときに人の心に響くかというとなかなか難しいでしょう。
やはり誰にもできないものを作り出すからこそ価値があるのだと思います。
構図は単にバランスが良いというだけでは何にもなりません。
その絵が出来上がったときに、絵を見る人達の心に引っかかるかどうか。相手に明快な印象を与えることがげきれば、描きたいテーマも相手に伝わるはずです。
構図だけどんなに考えても、画面が単なる色や形のパズル合わせ的なもので終わって
しまえば意味のないことです。
構図は絵を描く手段ですから、絵が最終的に良ければいいのです。
画家にとって描くモチーフ、対象が重要です。
モチーフ、テーマありきです。それを良く見せる、相手に伝えるための手段として構図があります。
描きたいものがあれば、必然的に構図は決まってきます。
本物を見て描きなさいとよく言われます。それはとても大事なことです。
美術品として評価のあるもの、人に大切にされてきたものには、そのもの自体から強いイメージが生じます。
そういうものは見ていると自然に描きたいという思いを起こさせてくれます。
モチーフから得る力というのは画家にとって本当に大きいものです。