油絵の技法 その4 クロスハッチング

ハッチングとは絵画や製図で使われる描画法の1つで複数の平行線を描きこむことです。
図面などで、この場所ですよ、と言う風に示す斜めに線をたくさん引いて表す描き方です。
絵画技法としては細かく(あるいは粗く)平行線を引いていくことで絵に重量感を与える技法として
知られています。
又各々異なる方向に向いて描かれたハッチングを重ねて線を交差させて描く方法をクロスハッチング
といいます。
絵画では細い平行線を交差(クロスハッチング)させ、その多少によって濃淡を作っていく技法です。
線影ともいいます。
細い筆と白い絵具を用いてハイライト部分の量感を作るときにも使用されます。
言葉だけではよく分からないかも知れませんが、鉛筆でクロスハッチングの練習をすれば、その
効果が実感できるかもしれません。
白い画用紙(何でもよい)に球形を描きましょう、
光を1方向に定めて、その球の陰影をクロスハッチングで描き分ける方法です。
影の濃いところは細い平行線を細かくたくさん引いていきます。右斜めに引いたら、今度は左斜めに
引きます。陰の薄いところはクロスハッチングの平行線の幅を広くしましょう。
濃いところを描く時に鉛筆の筆圧を上げないように、筆圧はすべて同じ程度にしましょう。
最初は線ががたがたで美しくありませんが、やがてやっている内に真っ直ぐなきれいな線が引けれ
ようになります。
しかしハッチングに気を取られて全体の意識が薄くなってはいけません。
クロスハッチングは単に陰影を作る技法としての紹介です。こだわる必要はありません。

2014年4月5日 油絵の技法 その4 クロスハッチング はコメントを受け付けていません 油絵の技法