風景画の描き方 その12 時刻の移り変わり

情景を描き分ける場合、朝、昼、夕の光と空気の変化を表現しましょう。 早朝 あさもやによって空気がゆらぎ、光が弱くなる。黄色系で柔らかい光を表現する。 空   コバルトブルー+クリムソンレーキ+ホワイト+ウルトラマリンディープ 岩、海 ウルトラマリンディープ+クリムソンレーキ+ホワイト+ブラック(少量) 昼間 太陽が高い所にあるので、水平面が明るく、垂直面は暗くなる。空気が澄んでいるため、明暗のコトラスト の強い表現になる。岩は青と褐色とピリジャンを混色する。 空   セルリアンブルー+レモンイエロー+ホワイト 海   セルリアンブルー+コバルトブルー+ホワイト+ピリジャン+クリムソンレーキ(少量) 夕方 残照が強く、低い位置にある。暖色系の強い光を表す。岩は青と褐色にイエローオーカーを混色 空   パーマネントイエロー+レモンイエロー+バーミリオン+ホワイト 海   パーマネントオレンジ+レモンイエロー+ホワイト

屋外スケッチの注意事項 キャンバスに直接日光があたらない場所を選んで描こう。画面に光が当たると、反射で明るく見えて 絵具の色調がわかりづらくなる。左肩の方から日があたる角度にイーゼルを置くのが理想的。 安定感のある場所で、立って描くか、座って描くかを決め、キャンバスが水平になるように高さを調整 する。

2014年5月15日 風景画の描き方 その12 時刻の移り変わり はコメントを受け付けていません 風景画の描き方