油絵の画材その10 キャンバス(4)

張りキャンバス
すでに画布が張られた状態の張りキャンバスが多く店頭に並んでいます。
また、カットキャンバスといって、所定の大きさにすでに裁断された状態のものもあります。
これも、後は自分で木枠に張ることになります。
張りキャンバスは手間がかからない分、少し割高となるのは仕方ありません。
100号以上のキャンバスとなると、制作するのに年配者や女性は難しいでしょう。
画布の面が皺しわとなって失敗する例が多いです。
張りキャンバスは使用する画布の材質、木枠の材質、そして手張りか機械張りかによって
価格が異なります。
純麻布+桐木枠とか、化繊+桐木枠とか、麻100%+高級杉木枠とか
亜麻生地+高級米杉木枠とか表示してあります。麻布+桐木枠が普及品でしょう。
折りたたみ式キャンバス
100号のキャンバスはそのままでは運搬が難しいです。100号そのまま車に入る車種
も販売されていますが、乗用車では難しいでしょう。また100号を持ったまま電車に
乗ることは迷惑となるでしょう。
そのために今では、2つに折りたたむことができるキャンバスもあります。
2つ折木枠と専用金具(ホルベイン製)で作ります。
2つ方法がありまして、100号のキャンバスになるよう2つの木枠を金具で止める方法と
100号の木枠を2つに切り離して切断面に金具を付けてから画布を張るものとあります。
前者は真ん中に結合線が出ますので絵画の雰囲気を壊す場合があります。
後者は画布は100号のままで木枠だけが2つに分離してますので、切断線は現れませんが
画布を丸く折りたたみますので厚塗りの場合は亀裂が出る場合があります。

2014年3月15日 油絵の画材その10 キャンバス(4) はコメントを受け付けていません 油絵の画材