油絵の技法 その17 グリザイユとカマイユ

グリザイユは白黒の明暗で描く方法です。
このまま作品とするより油絵具で彩色するための下塗りとして使います。
一般的な色はシルバーホワイトとピーチブラックにより明暗を作ります。
一方カマイユは褐色の明暗で描く方法です。
これもこのまま作品とするより、油絵具で彩色するための下塗りとして使うと効果的です。
一般的な色はシルバーホワイトとイエローオーカーとバーントシェンナにより明暗を
作ります。
いずれの技法もモノクロやセピアの写真のようにモノトーンの画面が作れます。
油絵の下層描きにこの技法を応用すると、フォルムと色彩に分業された画面構築をすること
ができます。
つまりグリザイユやカマイユで光と形を表現して、その後、着彩して色彩を表現します。
形象と色彩を一度に表現するのは難しいものですが、この技法を使えば、まず色彩に
とらわれず、描きこんだ後に今度は色に集中して描くことができます。
下層のトーンが上層の色彩に微妙な変化を与えますので、混色をあまりしなくても
複雑なニュアンスを生み出すことができます。
色の表現に悩んでいる人にはおすすめです。
カマイユは有色の下地の上に単色の明暗の調子だけで描いた絵です。イタリア語のカメオ
と同じ語源を持ち、カマイユは単色画の総称です。
グリザイユもカマイユの一種と言われています。

2014年4月22日 油絵の技法 その17 グリザイユとカマイユ はコメントを受け付けていません。 油絵の技法