人物を描く時は光についても考えます。光の当て方によって人物の見え方や印象が変わってくるから です。 まず光源ですが、自然光が理想的ですが、無理な場合は、光の方向も調整できる室内照明を使用 しましょう。 次に明暗をよく見ます。 光を当てることによって人物に明暗ができます。この明暗を描くことによって、絵に立体感が生まれ ます。 モデルを良く見て、明るいところと暗いところを観察しましょう。 人体は想像以上に凸凹があります。丸みがあるため、その凸凹が掴みにくいのです。 モデルを見るときは正面だけでなく、横から後から色々な角度で見たりしますと、その人体の形が 掴みやすく、絵が描きやすくなります。
当然光の当て方、角度によっても印象が変わってきます。 明るくさわやかな印象を与えていたのに、光の角度を変え、暗の部分を多くして見ると陰気な感じに なってしまうということもあります。 色々な角度に光源を動かしたり、モデルに動いてもらったりして、自分のイメージを掴みましょう。 初めは前面から光を当てて描くことがいいでしょう。 真正面から当てた光では暗いところが少なく、形が掴みにくいので、斜め前からがいいでしょう。 慣れるに従い、暗部を少し多く出るような位置に光源を置くと、めりはりのある絵ができます。