色々なマチエール

色々なマチエール その5 マチエールをジェッソで作る

モチーフに合わせて、ジェッソでマチエールを作ることが可能です。ジェッソは現代的な地塗り材です。油絵に最も適しており、又相性もよい。画材屋で簡単に入手出来、多くの種類があります。ごく一般的な下地処理材でしょう。ジェッソは地塗りに適し密着性が高...
色々なマチエール

色々なマチエール その4 マチエールは大事な要素

絵画においてマチエールは非常に大事です。しかし具象画を描く限り、あまりにマチエールにこだわりますと、絵が成立しなくなります。どういうことかといいますと。それは絵を描くにあたって、マチエールのほかにカラー、フォルム、ヴァルール、遠近、立体、空...
色々なマチエール

色々なマチエール その3 マチエールの解釈

油絵はごつごつしたマチエールになりがちですが、このような絵肌だけがマチエールではありません。アクリルのように薄く塗り重ねて得た絵肌も味わいがあります。マチエールの一般的な解釈は質感です。具象画を描く限り、質感が大事な要素となります。石のよう...
色々なマチエール

色々なマチエール その2 マチエールの注意点

絵具に色々な材料を混ぜてもいいのですが、混ぜるものは安定していて、絵具に影響を与えないものを選ぶべきです。市販のマチエール材料を使えばだいたい安心ですが、洗ってない海砂などを混ぜると、砂の塩分が吸湿して油絵具の塗膜を劣化させたり、アクリルだ...
色々なマチエール

色々なマチエール その1 マチエールとは

絵画作品を見るときに、よく使われる言葉にマチエールがあります。 マチエールは作品の材料や材質、素材を意味するフランス語で、簡単に言うと絵肌のことです。 作品の手触り感、触感、質感といったらわかるでしょうか。 マチエールというと最近では厚塗り...
油絵の技法

油絵の技法 その22 フレスコ

油絵具が発明される以前は絵画技法と言えば、フレスコ画かテンペラ画でした。 当時の画家たちは競って教会の壁を飾り、人の目を魅了したのはフレスコの力強い表現と 鮮やかな色彩でした。 フレスコ画とは壁に直接絵を描く技法で、生乾きの壁に顔料を水で溶...
油絵の技法

油絵の技法 その21 テンペラ

テンペラは現代で言う油彩画が発明される前までは西洋絵画の主流を占めていた技法です。テンペラ画の絵具は顔料を主に卵を練ったものです。特徴として水で描くことができ、乾きが早く、発色がよいことです。また油絵具との併用も出来ます(混合技法)。比較的...
油絵の技法

油絵の技法 その20 混合技法

混合技法とは、テンペラと油彩を併用する技法のことです。テンペラとは油絵具が登場する前の絵具のことで、今日では水溶性の絵具のことを指すのが一般的です。ヨーロッパで最も多く使われていたのは卵テンペラです。この混合技法の最も特徴的なことは、油の上...
油絵の技法

油絵の技法 その19 マーブリング

水面に油分を含んだ液体を皮膜状に流し、それを平面に写し取る技法。 流れるような形が大理石の模様を連想させることから名付けられた。 偶然にできる色と形の面白さを使用する技法である。 日本では墨流しといい、古くは古今集などの紙にも用いられている...
油絵の技法

油絵の技法 その18 パティック

パティックとはろうけつ染めのことです。布にろうで模様を描き、染めるとろうが乗っているところはろうで染料が乗らず、染め残ります。染色の工程を何回も行い、複雑な模様を作っていくのがパティックです。一般的なパティックは幾何学模様や同じ模様が幾重に...