2014-05

構図

構図 その6 構図のこと

構図の捉え方は画家によって実に様々です。ある具象絵画の画家は次のように言っています。私は具体的なものを題材にして絵を描いている。誰が見ても何が描かれているか分かるような絵ですが、それはものの形やものを取り巻く状況を説明するためではありません...
構図

構図 その5 構図の1つの手順

構図の1つの手順として、例えばミカンの形がおもしろいから描きたいな、と思ったとき。そのモチーフを色鉛筆でデッサンして、小さいものですがアイディアスケッチを作ります。あらゆる向きからモチーフをデッサンして、それをタブローの画面にどのように入れ...
構図

構図 その4 構図は画家の感性

構図は画家の感性です。花の場合だったら自分でデッサンしたものを、画面の中にどのように入れたら空間が活きるか、自分が感じる花の気持ちがその四角い世界で最大限に活きるためにはどうしたらいいか。それは描き手のいわゆる感覚、感情、センスといったもの...
構図

構図 その3 構図についての考察

最近ではインターネットで動画を見ることができます。そこで2時間程度でモデルを描くパフォーマンスが行われていました。その映像に映った彼らを見て思ったのは、早く描くことが目的になってしまって、まるで作品が言い訳のようになってしまっているというこ...
構図

構図 その2 構図は絵を描く手段

構図にはいくつかのパターンが存在します。例えば美大の受験するとき、受験をクリアするためにある決まったパターンがあります。そういう画一的なものが作品として発表されたときに人の心に響くかというとなかなか難しいでしょう。やはり誰にもできないものを...
構図

構図 その1 構図って何

構図とは基本的に自分が描きたい絵のテーマがはっきりわかるように画面の中にモチーフを配置することです。よく聞かれます、いい構図ってどんな構図?そんな構図はありません。だからいい構図ってどんな構図、ではなく狙いや目的が先にあって、それをよりよく...
色々なマチエール

色々なマチエール その6 マチエールの基本

マチエールの語は岩波西洋美術用語辞典では、物質の意味、美術では絵具など作品を形作る 物質的素材及びその質感のこと。と簡潔に述べている。 美術手帖増刊号 油絵のマテリアル(美術出版社)の中の油絵表現用語辞典で森田恒之氏は 岡鹿之助著 油絵のマ...
色々なマチエール

色々なマチエール その5 マチエールをジェッソで作る

モチーフに合わせて、ジェッソでマチエールを作ることが可能です。ジェッソは現代的な地塗り材です。油絵に最も適しており、又相性もよい。画材屋で簡単に入手出来、多くの種類があります。ごく一般的な下地処理材でしょう。ジェッソは地塗りに適し密着性が高...
色々なマチエール

色々なマチエール その4 マチエールは大事な要素

絵画においてマチエールは非常に大事です。しかし具象画を描く限り、あまりにマチエールにこだわりますと、絵が成立しなくなります。どういうことかといいますと。それは絵を描くにあたって、マチエールのほかにカラー、フォルム、ヴァルール、遠近、立体、空...
色々なマチエール

色々なマチエール その3 マチエールの解釈

油絵はごつごつしたマチエールになりがちですが、このような絵肌だけがマチエールではありません。アクリルのように薄く塗り重ねて得た絵肌も味わいがあります。マチエールの一般的な解釈は質感です。具象画を描く限り、質感が大事な要素となります。石のよう...