2014-05

風景画の描き方

風景画の描き方 その17 固有色と基調色(1)

描く対象をそのままの色で個々に再現しても、統一感のある画面作りはできません。固有色とは、リンゴの赤、レモンの黄、ブドウの緑など、それぞれが持っている色を言います。絵を描く時は、固有色をうまく絵具の色に置き換えて表すのが基本ですが、固有色だけ...
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風景画の描き方 その16 空気遠近法

空気遠近法とは大気が持つ性質を使用した空間表現法です。戸外で風景を眺めていると、遠景に向かうほどに対象物は青味がかって見え、又同時に遠景ほど輪郭線が不明瞭になり、対象物がかすんで見えます。こうした特質を使用して空気遠近法では遠景にあるものほ...
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風景画の描き方 その15 風景画は中景がポイント

風景画は見えない空間を描く絵です。遠近感を表現することは風景画の基本です。そのため、遠近感を効果的に描くためには、ちょっとオーバーなくらいの距離感の演出が必要です。今までにも何度も出てきた遠近法の遠景、中景、近景と言う言葉、この3つの距離感...
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風景画の描き方 その14 風景画の要素

風景画は空、地面、山、水、木、建物の6つの要素から成り立っています。描きたいテーマによって、そのテーマを中心に描くのが変わってくるのは当然でしょう。絵の中の全てのものを均一に描くと、焦点のないごちゃごちゃした感じになてしまいます。重要なのは...
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風景画の描き方 その13 天候と場所

風景を描くには晴れが一番と思われがちですが、実は写生に最適な天候は曇りです。 曇りの日に野外で描くと、光の変化が比較的に少なく、長時間制作ができます。 もちろん曇り空を青空に変えて描いてもかまいません。 そこで気をつけたいのは、空を青く塗る...
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風景画の描き方 その12 時刻の移り変わり

情景を描き分ける場合、朝、昼、夕の光と空気の変化を表現しましょう。 早朝 あさもやによって空気がゆらぎ、光が弱くなる。黄色系で柔らかい光を表現する。 空   コバルトブルー+クリムソンレーキ+ホワイト+ウルトラマリンディープ 岩、海 ウルト...
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風景画の描き方 その11 季節の描き方

風景画を描く時は季節、時刻、天候、場所によって色使いが異なります。まず季節です。色使いを工夫すれば、四季折々の変化に恵まれた風景を情感豊かに描く事ができます。春の空の場合 セルリアンブルー+ホワイト+クリムソンレーキセルリアンブルー+ホワイ...
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風景画の描き方 その10 白と黒の使い方

色々な絵具を混ぜ合わせていくと、次第に黒くなってきます。これは絵具で反射される光の波長と量が減少していくためです。白色とは、可視光線を100%乱反射する物体です。ですから光の吸収体である絵具を混ぜ合わせて白色を作ることはできません。白色、灰...
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風景画の描き方 その9 茶色の使い方

茶色は基本的には単独で使用しなくて、混色に使用し、他の色を抑える役割をします。茶色を作る場合は 赤+黒+黄です。青味かかった茶色が欲しいときは 赤+青+黄です。混ぜる割合は黄5+赤3+黒1くらいがいいでしょう。黒の発色が強いので注意しましょ...
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風景画の描き方 その8 中間色

風景画を描く場合、木の葉や夕景の表現に黄緑や橙をたくさん使用しますので中間色があると色作り が楽になります。 鮮やか過ぎるので必ず他の色を加えて使用しましょう。 パーマネントグリーンペール 誠に使いかってによい緑色です。 樹木の表現に欠かせ...