風景画の描き方 その22 タッチの変化

横タッチと縦タッチで描くときは、基本的には平筆を使用します。 平筆を使用すると、タッチの幅を均一にそろえることができるので、面が塗りやすいのです。 近いものは太い平筆を使い、絵具を厚く強く置きます。遠くのものは、細い平筆で小さい面を置いて 弱めていきます。 一番遠いものは、タッチがあまり見えないように描きます。 タッチの変化 1、筆の太さ  太い、細い 2、筆の種類  硬い、柔らかい         豚毛平筆はタッチが残る、デザイン用平筆はタッチが残らない 3、筆につける絵具の量  多い、少ない              多ければ絵具が盛り上がり、少なければ絵具がかすれる 4、絵具に加える溶き湯の量  多い、少ない

筆使いによるタッチの種類 1、止め描きタッチ   筆のタッチを短く止めるように置いて描く。このタッチで小さな面を描くと、立体感が表現   できる。建物、かたまり状に見える木の葉、岩の面などに使う。 2、引き描きタッチ   筆のタッチを長く引いて描く、明と暗の色を1本の筆に付けて引くと、木の幹などの丸みや   立体感が表現できる。長細いものや、ものの輪郭部分に使う。 3、擦り描きタッチ   画面に筆を擦りつけるように描く。タッチにグラデーションをつけて、筆跡をなるべく残さない   ようにする表現法。広い水面や、遠くのものなどに使う。

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