2014-04

油絵の技法

油絵の技法 その14 点描(ドライペイント)

絵具を細目の筆先に盛り付けて塗るというよりは置く感じで厚めに載せます。絵具は混色した後、重なった顔料同士が光を奪い合い極端に明るさを失ってしまうことから、色を混ぜずに画面に並べ、見る人の網膜で混色するように考えられた技法です。日本で最初にこ...
油絵の技法

油絵の技法 その13 グレージング(グレーズ)

一種のボカシ画法です。油絵具の透明感を生かした技法で、透明水彩の色作りと同じです。色相の異なる色をグレーズすれば混色と同じように色味が変わります。黄色に青をかければ黄緑になる。類似色をグレーズすれば色が深くなる。オレンジの上に赤であれば鮮や...
油絵の技法

油絵の技法 その12 着色グラウンド タッピング インパスト

着色グラウンドキャンバスに下地の色を塗って、下地の色を残しながら描く技法。タッピングスポンジや筆以外の物に絵具を付けてタップしながら描く方法。又は、絵具をたくさん作り、筆に油を少量付けて、叩いて、ぼかしを作る技法。部分的にタッピングして複雑...
油絵の技法

油絵の技法 その11 アラプリマ

アラプリマはイタリア語です。あらかじめ作られた下地の上に透明な絵具を何層も塗り重ねて仕上げていく古典的な、伝統的な方法と異なり、油絵具を地塗りなしに直接画面に塗りこんでいく方法をアラプリマと言います。画家が自由に色を画面に置いていく方法で筆...
油絵の技法

油絵の技法 その10 ドライブラシ

ドライブラシとは絵具をそのままか、硬めに溶いたものを筆につけ、キャンバスに塗ったり、こすりつけたりすることによって、かすれの効果を得る方法。普段、絵を描く時は常に絵具を十分含ませて描きますが、一旦筆に含ませた絵具をパレットや紙の上でほとんど...
油絵の技法

油絵の技法 その9 ドリッピング

吹流しの意味です。絵具を画用紙にたらして、ストローや直接息で吹くと美しい線の模様ができます。これをドリッピングといいます。パレットに載せた絵具を筆の水で溶いて、ぽたぽた落ちるくらいから、それよりもっと薄くてもよい、強く吹きたいなら濃い目に、...
油絵の技法

油絵の技法 その8 コラージュ

コラージュとは貼り付けの意味です(フランス語)絵具を塗る代わりに色の付いた紙を貼って絵を作ることをパピエコレといいます。貼ったり、剥がしたり、移動させたり、が容易のため、構図の展開を空想したり、エスキース作りに応用できます。作品の構図を決め...
油絵の技法

油絵の技法 その7 フロッタージュ

木の枝とか、石とか、コインなどの表面が凹凸のある物の上に紙を置いて、上から鉛筆などでこすると、その凸凹が模様となって現れます。この模様によって描かれた作品をフロッタージュといいます。使用する紙は比較的薄くて柔軟性のあるものがよく、画用紙など...
油絵の技法

油絵の技法 その6 デカルコマニー

デカルコマニーとは合わせ絵のことです。フランス語で転写画の意味です。紙に絵具を塗り付け、それを2つ折にしたり、別の紙に押し付けたりすることで、塗りつけた絵具を絵具を転写する絵画技法です。折り目を境に左右対称の絵柄が描けます。デカルコマニーで...
油絵の技法

油絵の技法 その5 マスキング

絵画の中では市販されているマスキングテープを使って、長い直線(曲線でも)を曲がらないで描きたいときや、シャープなエッジが欲しいときに使われます。筆では描けない狭い直線を描く時には便利な技法です。例えば、格子状の形が描きたいときは、下の地色を...