色の知識その9 色使いのルール

油絵を描く上において、色使いには基本的なルールがあります。 こうしなければならない、というものではありませんが、絵を描く時の基本的な知識として 知っておきたい事柄です。 混ぜる絵具の量を変えることで、色の数は無限に作れます。 絵具の数を増して混ぜると限りなく黒に近づきます。 たくさんの混色は濁りの原因となります。 混色は3色までとしましょう。 白を混ぜると明度は高くなって彩度は落ちます。 補色同士を混ぜるとグレーになることを使用して、ある色を少し渋くしたい、深みを出したい。 と言うときはその色の補色や反対色を混ぜるのがポイントです。 黒は色味を無くさせ、混濁の原因となりますので要注意でし。

描きだしは明るく、淡い色から 油絵具は重ね塗りが自由です。完成するまでにたくさんの色がキャンバス上で重なり合っていきます。 着色力が強く、他の色に影響しやすい色や、混色した色を描き出しから使うと、描き進める内に 画面全体の色調が鈍くなったりします。 明るい色、濁りのない色から描きだして、少しずつ濃く、そして層を厚くしていきます。

コンポーズ系の色は単独で使用しましょう コンポーズとは調合された、という意味です。既に3色以上の色が混じっています。 他の色を混ぜると、色の鮮やかさがなくなり、濁りの原因となります。 ジョーンブリアン、ネーブルスイエロー、コーラルレッド、ブリリアントピンクなどがあります。

絵具層の乾きを待つ 油絵具は乾くまで時間がかかります。 下の絵具が乾かない内に次の色を重ねると、キャンバス上でたくさんの色を混色していると同じ結果 となります。濁ります。 絵具の表面を軽く指で触って、絵具が指に付かない、生乾き状態が重ね塗りのベストタイミングです。

2014年3月31日 色の知識その9 色使いのルール はコメントを受け付けていません 色の知識