前項の色相環で色相について述べました。ここでは明度について述べますが、次項の 彩度と合わせて、これを色の3属性といいます。 色は明るい色、暗い色があります。この色の明るさのことを明度といいます。 これは光の反射によるもので、光を全部反射するものは白です。全部吸収してしまうものは 黒です。 油絵具の場合は、色を明るくするために白を加えますが、水彩画の場合は水で薄めると 明るくなります。 又、絵具そのものにも固有の明度があります。 明度を表すのに便宜的に10進法が用いられます。白は9.5 黒は1とします。 レモンイエローが最も明るく9.0です。 カドミュームイエロー、7.5 イエローオーカー、オレンジ、グリーンが6.0です。 ウルトラマリンは2.5です。
明度と彩度という形で説明すると分かり易いかもしれません。 明度が高く、彩度が低い レモンイエロー等の黄色は明度が高いです。 赤、紺、藍色は明度が低い色です。 彩度は色の鮮やかさのことです。絵具の場合は灰色が混じっているかどうか、ということです。 灰色を混ぜると、濁った色になります。 灰色の量を増やすと明度は高いが、彩度は低い色になります。 明度は低いが、彩度は高い 赤、紺、藍色がそうです。黄色よりも暗く見えます。 彩度が高いということはなにも混ざっていないということです。純色です。 青は明度が低く、彩度は高い色ということになります。