風景画の描き方 風景画の画面作り

風景画の画面作りのコツ、醍醐味は除く、加える、移動する、強調する、です。
風景画は場所選びが大変です。いい風景やおもしろい構図が見つかっても、邪魔になる電信棒や建物
などがあって、悩んでしまう場合があります。その場合は邪魔なものを除きましょう。そのまま描く
必要はありません。
逆に構図的に何かが不足している場合があります。木々が少ない、岩が足りない、池が小さいなどなど、
この場合は木々をあるいは岩をバランスよく、描き加えましょう。
せっかく描くのですから、よりよい配置を工夫してください。1つ加えることが、画面に安定感のある
バランスとリズムを感じさせる変化を生み出します。
この一見矛盾するようなバランスと変化を両立させることが、魅力ある画面つくりのコツです。
移動する場合もあります。
せっかく描きたいと思った風景、例えば建物を描きたいのだが、手前に木があって邪魔になっている。
だからといってその木も画面の中に入れたい。
こんなことは写生ではよくあることです。
こんな時はこの邪魔になる木を移動しましょう。どこにどのように移動するかはバランスを考えて
置いてみましょう。画面上の移動は常に考えておくべきポイントです。
但しバランスですが、左右対称は避けましょう、つまらない構図になってしまいます。
変化のあるバランス作りが大切です。
そして強調する。
もう1つの画面構成の表現です。
例えば山の連なりを描いた場合、安定しているが、少々単調でつまらない場合は、背景の山にポイント
を置き、山を大きく強く描き、手前を少し削って、山の迫力を出す。実際とは異なった絵になりますが
それが絵です。

2014年5月26日 風景画の描き方 風景画の画面作り はコメントを受け付けていません 風景画の描き方