構図 その1 構図って何

構図とは基本的に自分が描きたい絵のテーマがはっきりわかるように画面の中にモチーフを配置することです。

よく聞かれます、いい構図ってどんな構図?

そんな構図はありません。
だからいい構図ってどんな構図、ではなく狙いや目的が先にあって、それをよりよく見せるため、演出するために取捨選択して切り取られ、画面に残ったものが結果として、いい構図なのであり、自分の意見も何もない状態での漠然としたいい構図、というものは存在し得ない。

確かに構図によって、その絵の価値の半分以上が決まってしまう、と言われています。極めて絵を描く上では重要な要素です。

例えば風景画の構図の取り方を考えてみましょう。風景はとても広いのでどこを描いたらいいか迷います。

自分が一番描きたい場所を中心に風景を切り取りたい。どうしたらいいのか。

まずは1つのパノラマ的な風景を見たとき、その中で一番描きたいものは何かをしっかり考える。

山とか、湖とか建物とか、欲張ってしまうと絵がまとまりません。

このように風景画においても先に構図があるのではなく、画家の意思が、描きたいと思う対象を明確にすることが先で、それが決まったとき、決まった切り取り場面が構図なのです。

ちなみに風景の切り取り方は両手の指で四角を作って覗くと簡単に構図が取れます。
そして遠近法を充分に考慮してください。遠景、中景、近景の配置の仕方です。

2014年5月3日 構図 その1 構図って何 はコメントを受け付けていません 構図