風景画の描き方 その6 赤色の使い方

赤系統の絵具には 暖色系赤(黄色味の赤)と寒色系(青味の赤)の2種類あります。
色の持ち味を損なわないように、混色するときは気をつけましょう。
暖色系の赤に青を混ぜると、やや濁った紫ができます。それは既に暖色系赤に黄色が含まれていて
青をプラスすると3つの原色の混色になるからです。
バーミリオン
季節感を出すことができる重宝な色です。
暖色系赤です。黄色と混色して橙やオレンジをつくります。伝統的な朱色です。
緑系との混色によって樹木や草花の色ができます。
単色で紅葉風景に使う。
春の絵の下塗り、夕焼けに使うと温かみを与える。
ブライトレッド
赤の中でも一番原色に近い強い暖色系の色です。
暖色系の色との混色では色を冴えさせるが、寒色系の色との混色では相手の色をおさえてしまう。
樹木の葉に見られる幅のある色合いを作る役割をする。
ブライトレッド+ピリジャン
クリムソンレーキ
透明性の強い寒色系赤。透明色の青と混色すると暗い紫ができる。
この紫は色が深く、そのまま塗ると黒っぽく見えるため少量の白を加えて使用する。
緑系や褐色系との混色にも向いている。
グレース技法にも適している。
クリムソンレーキ+ピリジャン
クリムソンレーキ+マーントシェンナ

 

 

2014年5月11日 風景画の描き方 その6 赤色の使い方 はコメントを受け付けていません 風景画の描き方