絵は無から有を生み出す作業です

白いキャンバスに自らの発想に基ずく形を描き込んでいく、それが無から有を生み出す最初の工程です。
イメージトレーニングのとこでも述べましたが、絵は頭の中で描いたもの、それを具体的に絵としてキャンバスに
描き込んでいくのですが、描いたものが自分の頭の中のイメージと合っていれば感激します。
大体はなかなか合いません。繰り返し繰り返し描いていると、だんだん合うようになります。
しかし描いている内に、新しい発想が加わったり、展開が思わぬ方向に変化したり、それが思った以上に効果が
あったりする場合もあります。しかし逆にそれがいたずらして完成に持っていかれず、失敗作となる場合もあります。
画家は見てくれる人達、誰もが笑顔になってくれて、心が癒されました、感動しました、といってくれるのを
期待してます。
この無から有を生み出す作業は簡単ではありません。
生みの苦しみをたっぷり味わうことになります。試行錯誤の連続でしっかり悩んで、苦心惨憺して作品を仕上げて
いくのです。
それが評価され、笑みを浮かべて喜んでいただける作品になれば無常の喜びとなるわけです。
無から有を生み出す作業に携わっている人は絵以外にもたくさんおられます。
芸術家はほとんどそうですし、小説家もデザイナーも建築、土木、工業デザインなどの設計士、デザイナーも
みんなそうです。
その道で表現力に優れたひとがプロとして生きていけます。
いずれにしましても完成するまでの工程は厳しく辛いものです。
完成するとその達成感を感じ、喜びを覚えるのです。
できれば自分らしいオリジナリティーが欲しいです。自分本来のオリジナリティーは何だろうか。
もう一度見直して、自分を見つめ、それを制作に生かしていく。
もしそうした独自性が評価されれば、さらに一段とレベルの高い芸術作品を生み出すことになります。

2014年2月17日 絵は無から有を生み出す作業です はコメントを受け付けていません 絵を描く楽しさ