初歩のスケッチその5 構図の取り方

その3ではスケッチの技法として遠近法について述べました、
又、なるべく対象を絞って、何が描きたいのかを明確にして描きましょう、
とも、述べました。
もう1つ大事な注意すべきことがあります。
それは初心者の人が最初に失敗することで、見たものを全て描くという写生的な描き方です。
そうすると、絞込みが足らないと焦点がボケてしまうと同様、これも又、
何が描きたいのかわからない絵になってしまいます。
ここで必要なことは、不要なものは描かないことです。
何が必要で何が不要か。
それは頭の中で対象をよく見て、自分の描きたいものをしっかりイメージする。
感動があれば、その感動の対象は何かが分かれば、何が必要か不要かの選別ができるように
なります。
自分の描きたいものはしっかり描いて、それ以外は描かない、か、又は輪郭だけにする。
こうすると主張したいものがはっきりします。
また逆に見た範囲にはないのですが、ここに1本電柱が入ると絵がしまるな、とか構図が
よくなるとか感じた場合は、そこにはないのですが、描き加える場合もあります。
しかし、そうは言っても意外と難しいかもしれません。
繰り返しスケッチを重ねていって、少しずつ前進していくしかありません。
ただ漫然と描いていると、どんどん面白くない絵になってしまいますので注意が必要です。

2014年2月20日 初歩のスケッチその5 構図の取り方 はコメントを受け付けていません 初歩のスケッチ