静物画の描き方 その1 制作手順の一例(1)

パネル作り  シナ合板でパネルを作り、亜麻の生地キャンバスを膠液でのり付けして、支持体とする。 生地キャンバスとはまだ地塗りや膠引きがされていない状態の画布のことです。 例えばクレサンの亜麻生地キャンバス麻、中細目    ホルベインの板絵用麻布    膠はホルベインの専門家用顔料#180 市販のキャンバスの既に下地処理がされているものでもかまいません。細目がいいでしょう。 しかし地塗りをしっかり行っておく必要があります。

地塗り パネルに白亜の地塗りを行います。 白亜はホルベイン又はマツダのムードン(下地用)、及びムードン(仕上げ用)とチタニューム ホワイトを膠液に混ぜ、冷やした後にサンシックリンシードオイルを加えて攪拌して、これを塗布 します。 下塗り 地塗りがよく乾燥してから、例えばイエローオーカーなどで全体をぬります。 溶き油はテレピンで薄く溶いたリンシードを使用します。 素描(デッサン) 油絵具のアンバーか木炭を使って、素描を行います。 鉛筆ですと、濃い線が完成後、目立ってしまう場合があり好ましくありません。 油絵具で引いた線は、すぐに布でぬぐえば取れますので描き直しが容易です。 構図取りは非常に大切な工程ですので、しっかり構想を練ったものを描きましょう。

2014年5月30日 静物画の描き方 その1 制作手順の一例(1) はコメントを受け付けていません 静物画の描き方