色の知識その11 わき道 絵を学ぶということ

よく絵を描き始めた人から基礎がないから不安です、という人がいますが、大切なことは 絵を描きたいという強い気持ちです。描いている内に必ず技術的な壁にぶつかるでしょう。 そのときになって必要な技術を学びますとしっかり身につきます。 基礎は後からでもいいのです。 絵を学ぶのに2つの方法があります。 1つは自然から学ぶということに徹して、目に見える世界を忠実に再現することです。 忠実に見えてる世界を描いていると、正しくものを見てる、という実感が湧くようになります。 この実感がより深く絵の世界に入っていく原動力となります。 見えている、と言う言葉には理解ができている、と言う意味があります。 忠実にモチーフを描いていると、やがて目に映らないようなものを描こうと思うようになります。 温度、湿度、重さ、硬さ、質感、匂いなどです。 これらは目には見えません。しかし何を描きたいかの答えを出すためには重要な表現対象です。 そして2つ目は自分自身がいいと思えるような絵を描くことです。 目に映っている対象物は視覚だけでなく、音や、匂いや手触りなどと一緒に認識されています。 これらを視覚だけでなく、これに補う形で、色や形を工夫して目に見えるようにすることが 絵を描く意味になり、本当に自分自身が表現した絵ということになります。 風景画を描く時の空気感とはこういうことです。  よい作品とは作者の気持ちが込められた、作者らしい世界観が描かれたものです。 いわば、作品は作者の分身のようなものです。

 

2014年3月31日 色の知識その11 わき道 絵を学ぶということ はコメントを受け付けていません。 色の知識