油絵の技法 その19 マーブリング

水面に油分を含んだ液体を皮膜状に流し、それを平面に写し取る技法。 流れるような形が大理石の模様を連想させることから名付けられた。 偶然にできる色と形の面白さを使用する技法である。 日本では墨流しといい、古くは古今集などの紙にも用いられている。 トルコでは装飾品の模様として用いられエブルとも呼ばれている。 もともと中国で始まったものがトルコに伝わったと言われている。

紙、木工面等の水を吸い込む性質のあるものであれば全てマーブリングで染めることができます。 水面の水よりも比重の軽い墨汁や絵具を垂らして、水面に浮かぶ墨汁や絵具の模様を紙に染める 絵画画法です。 偶然にできる色と形の面白さを利用する技法なので絵が苦手な子供でも楽しくでき、絵を好きに なるチャンスをつくることができます。 又、この技法は幻想的な画面を作りますから、お話の絵や空想の絵でイメージを広げ、想像力 を培うのに大きな助けとなります。 子供たちがそのユニークな感性を発揮することのできる技法です。 方法は簡単です。 まずは平たいトレイの水を張り、そこへ墨汁又は絵具を垂らします。 そして先端に油を付けた爪楊枝などで数回水面をつつきます。そうすると墨汁の場合は墨の黒い 膜の穴が明きます。次に竹ひごを使ってかき混ぜます。 そうすると神秘的な渦巻状の模様ができます。これを和紙に写し取ったら完成です。

2014年4月24日 油絵の技法 その19 マーブリング はコメントを受け付けていません 油絵の技法