油絵の技法 その1 平塗り

広い面積を塗る平塗りは、わずかに異なる色を2度塗りしますと、厚みにある色面が得られます。 美しく色をのせていく方法として 溶き油で絵具をゆるめて流動性を持たせて、刷毛(やわらかい毛)で塗り広げていく、そして 画面全体が均質になるよう何度も刷毛を返しながら塗り進めていきます。 若干キャンバスの目が残りますが、このわずかな起伏が後の塗り重ねに効果を発揮します。

堅めの刷毛(豚毛)で塗りこむ方法もあります。 刷毛を画面に対して立てて、絵具をキャンバスにすり込むように塗っていきます。 円を描くように塗りこむと模様が出て、画面に重厚さが出ます。 厚塗りができるのも油絵の特徴です。 たっぷり多めの絵具をパレット上で調合して、キャンバスにやや筆を寝かせて、絵具を盛り付ける ようにのせます。

制作途中で使われる平塗りの画法として かすれ があります。 硬い刷毛で溶き油を使わないで刷毛を寝かせて、縦か横に引っ張るような感じで描きますと かすれた感じが出ます。 板などを描く時にかすれた感じを出すときに使用されます。 刷毛の代わりにナイフを使ってかすれた感じを出す場合もあります。 下の絵具が乾かないうちに、絵具をのせて縦や横に引っ張ると油絵独特のねばりで、さざなみなどが 表現できます。

2014年4月3日 油絵の技法 その1 平塗り はコメントを受け付けていません。 油絵の技法