油絵の技法 その13 グレージング(グレーズ)

一種のボカシ画法です。
油絵具の透明感を生かした技法で、透明水彩の色作りと同じです。
色相の異なる色をグレーズすれば混色と同じように色味が変わります。
黄色に青をかければ黄緑になる。
類似色をグレーズすれば色が深くなる。
オレンジの上に赤であれば鮮やかな深紅色になります。
下の色を透けさせて視覚的に混色するわけですから、後からの色はごく薄くして
透明度を高くしておきます。
下の色が乾いてから塗ることが一番のポイントです。
注意しなくてはならないことは、
グレーズの色面をマチエールの異なる画面上のポイントとして残したい場合を除いて
グレーズした部分をそのままにしておかないことです。
周りの絵具との境目を軟毛の筆で馴染ませたり部分的に描き込んで仕上げることが
必要です。
進め方のポイントはどんな色調に仕上げるか、完成の色のイメージをあらかじめ持つ
ことが必要です。
グレーズを繰り返せば色調は濃くなっていくわけですから、鮮やかに濃くしたいのか、
渋く濃くしたいのか、下の画面の色味も違ってくるし、グレーズする絵具の色も違います。
特に明るい部分はグレーズで明るめにしておいて、最終的にグレーズで明暗のバランスを
とっていくことがポイントです。

2014年4月16日 油絵の技法 その13 グレージング(グレーズ) はコメントを受け付けていません。 油絵の技法