油絵の技法 その6 デカルコマニー

デカルコマニーとは合わせ絵のことです。フランス語で転写画の意味です。
紙に絵具を塗り付け、それを2つ折にしたり、別の紙に押し付けたりすることで、塗りつけた
絵具を絵具を転写する絵画技法です。
折り目を境に左右対称の絵柄が描けます。
デカルコマニーでは使用する紙や絵具などの素材特性が大きく表現効果に関わります。
紙には表面の平滑性や吸収性などが異なった様々な種類があり、それぞれ特徴のある転写効果を
出しますが、基本的には表面が比較的滑らかなケント紙やアート紙などが適しています。
元々は、紙に描いた絵を陶器やガラスに転写し、絵付けするための技法でしたが、画家の
オスカードミングスという人がこの技法を絵画作品に取り入れました。
この画法は制作者の意図とは関係なく偶発性に委ねられることが特徴です。
その偶発性や無意識により現れたイメージは見る人の想像力を駆り立てます。
抽象画の世界で使われる技法です。
画家のオスカードミンクスは1935年ころから始めたシュルレアリズム絵画の技法の1つ
としてこの技法を取り入れた。岩や、花、水、雪、溶岩などを思わせるイメージが現れ
その後のシュルレアリストたちによって盛んに使われるようになりました。
おもしろい使い方では、生き物は大体、左右対称です。例えば蝶も左右対称であることから
画用紙半分に絵具で模様を描き、真ん中を折って、しっかりこすります。
それを開きますときれいな蝶の図柄ができます。

2014年4月5日 油絵の技法 その6 デカルコマニー はコメントを受け付けていません。 油絵の技法