風景画の描き方 その4 ピリジャンがおもしろい

風景画でおすすめの色はピリジャンです。
ピリジャンはとても不思議な色です。緑なんですが3原色を混ぜてもつくることができません。
単独では人工的に感じられる透明色ですが、他の色と混色すると豊かな自然の色ができます。
例えば、風景の中の草や木々の色。
深い青系の緑なので、黄、赤、茶などを混ぜると明るい緑や暗い緑ができます。
明るい緑が欲しいときは
ピリジャン+レモンイエロー、パーマネントイエロー、オーレオリン、イエローオーカーなど
暗い緑が欲しいときは
ピリジャン+バーミリオン、ブライトレッド、クリムソンレーキ、バーントシェンナなど
池や湖の色は寒色系の青と混色すれば深い水の色となります。
ピリジャン+セルリアンブルー、コバルトブルー、ウルトラマリンディープなど
この水の色は海を描くときにも使えます。
空の変化でも使えます。
空を描く時は空色=ブルーという単調な観念は捨てましょう。
ピリジャンを混ぜると空も雲も変化が増します。
青と白を基本の色としてピリジャンを少し混ぜると抜けるような青い空が表現できます。
一つの描き方ですが、
ピリジャンにホワイト、レモンイエロー、クリムソンレーキ、などを少量使い、セルリアンブルーで
溶けこませます。
変化に富む質感が得られます。

 

2014年5月8日 風景画の描き方 その4 ピリジャンがおもしろい はコメントを受け付けていません 風景画の描き方