初歩のスケッチその2 風景の切り取り方

感動した観光地の風景。カメラではなく、スケッチブックに描き止める。
下手でもいいから、対象を決めてスケッチする。
どうしても最初は目に写った範囲のものは全部描こうとします。
自分の描きたい感動した対象が広い範囲に及んでいる場合もありますが、これですと、描き終わった絵を見てみると、
一体何が描きたかったのか、何に感動したのか分かりずらいです。
従って初心者は出来るだけ範囲を絞って、さらにその中で主役になりそうなものを探す。
例えば、池の水面、とか山並み、田んぼの畦道、茅葺屋根の農家などなど。
その主役級のモチーフを構図の真ん中や手前に配置する。主役級のモチーフが決まれば後の景色は脇役ですから
ずっと描きやすくなります。脇役は手を抜いた描き方でいいのです。
風景の大きさ、その構図の取り方は、左右の手の親指と人差し指で四角い枠を作って、それを目の前にかざして、
遠くへやったり近くに寄せたりして、気に入った構図を大体で取ります。
又、四角い穴の明いた画用紙(厚紙)を携帯して使ってもいいと思います。
風景の切り取りは欲張らないで、なるべく絞ったほうが描きやすいです。何が描きたいかが鮮明になります。
すばらしくて感動した風景でも、どうしても絵としての構図がとりにくいと感じたら躊躇することなくパスしましょう。

初歩のスケッチ その1 スケッチブックを持って外に出よう

皆さんは今までに色々な観光地に行かれたことでしょう。そしてたくさんの感動があったでしょう。
そんな時、まずはカメラで写し撮ります。その風景を背景にして記念写真です。
しかし、ちょっと横を向きますと、小さなスケッチブックに一生懸命、その風景をスケッチしている人がいます。
それを見て、自分も絵がかけたらいいなー、と思いませんでしたか。
そうです。これが絵を描く、スケッチする原点です。スタートです。
自分には絵を描く素養はない、と思ってあきらめている人が大部分です。
風景を見て感動した経験のある人でしたら誰でもできます。この感動が大事です。感動がなければ何も進めません。
又絵を描こうと思って構えてしまって形から入ろうとすると、なかなか描けません。
いい風景だな、好きな風景だな、気持ちいいな、落ち着く風景だな、感動の風景だな。こんな心の琴線に触れる場所。
こんな場所があったら迷わずスケッチブックをポケットから出して描きとめましょう。
カメラも写しておきましょう。
どんな風景をどのようにして描くかは後半で述べますが、まずはどんな描き方でもいいです。自由に好きなように
描きましょう。
風景には基礎として遠近法や、構図のとり方、などがありますが、いずれ通っていく道です。
まずは自由に描いて楽しさを味わうことの方が先です。
ただ風景を見て、何に感動したかを、よく対象を見て突き詰めてください。言葉に表してみてください。
なんとなく感動したでは絵になりません。じっとよく見ますと、やがて分かってきます。
しかし最初からは難しいかもしれません、そんな時は対象を絞ってみましょう、描く範囲をぐっと縮小するのです。
川が流れ、木々がいっぱいある風景の場合はほんの数本の木だけに範囲を縮小する。という具合です。
上手い、下手はどうでもよろしい。最初からなかなか上手ですね、なんて言われたいとは思わぬことです。