デッサンと形(造形)その2 デッサンの種類

デッサンの定義は、主に鉛筆、コンテ、木炭、などの黒い材質のものを使って、濃淡のみで対象物(モチーフ)
を描く、又は描いたものです。
デッサンは和製英語です。外国ではドローイング又はクロッキーと呼びます。
デッサンは日本語では素描といいます。
よく絵を見て、デッサンが狂っているという言い方をします。それは人間の目はすごく正確ですから、少しの
狂いでも見抜く力があります。要するに本来のあるべき姿、形となっていない状態のことです。
美術展でデッサンが粗雑な絵はすぐに分かります。特に人物画は顔や手足にその必然性がよく出ます。
デッサンの練習は長くて遠く終わりのない勉強です。いかに功名な画家であっても、常にデッサンは日常の中で
勉強の手法として、取り入れています。
デッサンは一般的に木炭デッサンと鉛筆デッサンがあります。画材はこの次のテーマで述べます。
そして描く対象により区別されます。
静物デッサン
静止しているもの、風景、果物、花、陶器、骨董品、グラス、台所用品など。自分の手もあります。
身近にいっぱいあります。
石膏デッサン
石膏像は等身大のものから胸像まで各種あります。ミロのビーナス像、ブルータス胸像、カバービーナス像
他色々。アグリッパ(面取り)という特殊なものもあります。面だけで構成され、光の向きの変化や明度差、
陰影をデッサンするもので立体感の観察力を養うためのものです。
人物デッサン
着衣の人物デッサンとヌードデッサンがあります。
石膏デッサンより、より高度なデッサンとなります。

デッサンと形(造形) その1 デッサンは絵画の言語です

これまでの初歩のスケッチでは、スケッチは楽しいことです、そしてその楽しさを味わい、より絵に
関心を持ってもらうために、基本的なテーマで述べてきました。
ここからは、ある程度、さらに深く絵を勉強したい、絵の表現手法をさらに追求したい、又基礎から勉強したい、
という人達のためのガイダンスです。
少々専門的になってきます。
その最初のパートがデッサンです。
デッサンは絵画の言語と言われています。音楽家が譜面を読めなければ演奏できないと同じように、絵画も
その言語といわれる表現手法が体得されていなければ絵が描けません。
絵は基本的には自由ですから、どんな方法で描いても別に問題ありません。
が、デッサンはそうした意味では少々堅苦しいかもしれません。個性を一旦抑えて勉強しなくてはなりません。
そして、ある程度身についてくると、自由に表現する表現エリア、世界がさらに広がっているのに気がつくでしょう。
デッサンは基本的に対象物(モチーフ)をありのままの姿、形を写し取ることです。
抽象画であれば別にありのままでなくても自分の感性によって自由に形や姿を描くことは可能です。
ここでいうデッサンは写実的な画法です。
まずはデッサン力を養いましょう。