油絵の画材その4 画用液について

油絵用の画溶液は実に多くの種類があります。
それらから抜粋して、通常よく使われているもの、この程度は知っておいたほうがいいと思われる
画溶液を紹介します。
ペトロール(溶き油 揮発性油)
石油を精製して作る、性能はテレピン油と同じ。
植物性の溶き油やワニスを薄めるときに使う。
テレビン油(溶き油 揮発性油 ターペンタインとも言う)
松の樹脂を蒸留、精製してつくる。油の粘りを調整するときに使う。
まだ乾燥してない絵具を除去するときにも使う。
リンシードオイル(溶き油 乾性油)
亜麻の種子より採取した植物性の乾性油。
乾燥が速く、皮膜も丈夫、乾燥すると少し黄変する。
ポピーオイル(溶き油 乾性油)
ケシの種子から採取した植物性乾性油、
リンシードより乾きが遅い、乾燥後の黄変はない。
揮発性油やワニスとシッカチーフを加えて調合した溶き油。
ルソンパン(溶き油 調合油 )
ポピーオイルにペトロール、ワニスとシッカチーフを加えて調合した溶き油。
油絵を描くときの基本油、薄めるときは揮発性油を加える。
ペンチングオイル(溶き油 調合油)
リンシードにペトロールとワニスとシッカチーフを加えて調合した溶き油
光沢があり、がっちりした乾きが特徴。初心者向き。
ルツーセ(画面修正用 仮引用ワニス)
ダンマル樹脂をペトロールで溶解した画面修正用ワニス。
制作途中のツヤやばらつきを直すために塗る。
タブロー(保護ワニス)
特殊合成樹脂をペトロールで溶解した画面保護用ワニス。
作品の絵具を有害ガスや大気中のゴミ、汚れなどから守る。
塗布は制作後半年から1年くらいしてから塗布。
他に剥離財、定着剤、ブラシクリーナー、乾燥促進剤などがある。

 

油絵の画材その3 油絵具の豆知識

油絵具のメーカーは世界中にたくさんあります。日本国内にも世界中から輸入された外国産のもの。
そして国産のもの。合わせて10社以上はあります。
価格もまちまちでメーカーによって異なりますし、色によっても異なります。
同じメーカーでも普及品から専門家用、さらに高級品など何種類も販売されています。
描きながら色々使って見て、その違いを実感して、自分の合った種類のものを使うといいです。
メーカーが違う色を混ぜても別に問題はありません。
豆知識として覚えておくと便利な「ヒュー」という名のついた油絵具を紹介します。
原料が非常に高価なため、絵具の販売価格が高いため、それに替わる安い代替品として作られた
絵具です。という意味の言葉です。
赤色のバーミリオンという絵具は硫化水銀という原料が使われています。水銀という貴金属が含まれて
いるため、大変高価です。そのため、その代用品として他の安い顔料を使って安く販売されている
絵具がバーミリオンヒューです。
代表的なヒューをあげておきます。
コバルトバイオレット     コバルトバイオレットヒュー
セルリアンブルー       セルリアンブルーヒュー
ピリジャン          ピリジャンヒュー
エメラルドグリーン      エネラルドグリーンヒュー
クロムグリーン        クロムグリーンヒュー
クロムイエローライト     クロムイエローライトヒュー

ヒューは代用品として当初は作られていましたが、現在では独自の色として位置づけられています。
代用品のイメージはありません。
ヒュー以外にも代用品の意味でつけられた絵具があります。
チントとかネオという添え字のついたものです。
モノクロームチントクール
コバルトブルーチント
ネオジントホワイト
エメラルドグリーンネオ
など

 

油絵の画材その2 油絵具の毒性について

油絵具には人体に有害な物質が含まれていることがあります。
油絵具ではカドミユームイエロー、カドミュームレッド、バーミリオン、シルバーホワイトなどが
毒性のある代表格です。
毒性のある絵具は絵具のチューブに有毒性マーク又はドクロマークのラベルが貼ってあります。
警告文が貼ってあるものもあります。
しかしやたらに恐れるほどのものではありません。
通常は作業後に手を洗う、道具類も清潔にしておけば人体に影響を与えるほどの毒性はありません。
過去には毒性の強い材料もありましたが、現代では使われていません。
市販の絵具では普通に使用しておれば別に問題ありません。
但し小さい子供さんが誤って飲み込まないように厳重に管理しなくてはなりません。
妊婦のいる家庭でも要注意です。これは絵具が発生する微量のガスの影響です。
油絵具は乾く過程で微量のガス、揮発性物質のガスが発生します。
これが問題となるケースがあります。
シックハウスの対象物質であるホルムアルデヒドがごく微量ですが発生します。
いったんシックハウス症候群となってしまった人には微量でもつらい症状を引き起こすことになります。
一方、絵具を捨てるときにも配慮が必要です。
残った絵具を水に流すことは厳禁です。環境を汚すことになります。
使い終わった絵具のチューブや絵具のカスは燃えないゴミとして分別して出しましょう。

油絵の画材その1 油絵具

日本で売られている主な絵具のメーカー
クサカベ
ホルベイン
ウインザー&ニュートン
レンブラント
マツダ
ギルド
ルネッサンス
バンゴッホ
ターレンス

画材店に行きますと、クサカベ、ホルベイン、ウインザー&ニュートンなどはまず店頭に並んでいます。
大きな画材店にはさらに多くのメーカーの絵具が並んでいます。
油絵具とはポピーオイルやリンシードオイルなどの植物性油で練ったものです。
この油が空気に触れて酸化することにより絵具が固まります。
油絵が乾きにくいのは、この化学変化がゆっくり進むためです。
油絵具には全て固有の名称がついています。
各メーカーに共通する名前ですが、異なっている場合もあります。
この固有の名前ですが、各メーカーによって色が違います。従って絵描き同士で色の話をする場合は
クサカベのグレーオブグレーというようにメーカー名も一緒に添えて言わないといけません。
極端に違う場合もあります。
油絵具は現在200色くらいはあると思います。
この名前を全て覚えるには大変です。徐々に使いながら覚えていくしかありません。
ホルベインの赤系統だけでも25色あります。
透明色のもの、不透明色のもの、半透明色のもの。
あるいは乾きの早いもの、遅いもの。大体乾燥所要時間は3日ー5日です。
又、油絵具は色によって価格が大きく異なります。
クサカベ、ホルベイン、マツダなどはローマ字記号でAからHまで表記してあります。
Aが最も安く、HはAの3倍くらいの価格です。
油絵具を買うときはこの記号を見て承知して買わないと、精算時にビックリします。
コバルトバイオレットローズはGです、コバルトバイオレットはHです。