油絵の画材その6 油絵用の筆(原毛別の種類)

筆の原毛別の種類
1、豚毛     もっとも多く使われている普及品、高いものから安いものまで各種あり。
油絵具独特のねばりに負けない弾力と耐久性がある。
2、コリンスキー シベリア北東部に生息するイタチの一種(テンも含まれる)。
イタチの尾毛を使用する。筆の中では最高級のもの。
弾力がありしなやかで揃いがよい。軟調毛。
コリンスキーレッドセーブル、コリンスキーセーブル、レッドセーブル。
などがある。
3、セーブル   これもイタチですが、シベリア産のコリンスキーを含めて総称して呼ぶ。
(日本画、水彩画用として多く使われる)
4、狸      日本産や中国産の狸の背中の毛を使う。
絵具の含みが良く、軟調。
5、オックス   ヨーロッパ、中国、南米産の雄牛の耳の毛を使う。やや軟調。
6、馬      よく使われる一般的な普及品。ほぼ全身の毛を使用する。軟調。
7、リス     ロシア、中国産の原毛が良質。絵具の含みや穂先のまとまりが良い。
弾力はない。
8、リセーブル  特殊加工した画筆用合成繊維。複数の原毛を混ぜて筆にしている。
腰が強く、豚に似たものからセーブルのような軟調筆まである。普及品。
9、ナイロン   安価、絵具の含みや腰の粘りが弱い。

筆は硬毛と軟毛があります。

硬毛は豚毛が一般的です、独特の腰にねばりがあり、耐久性もあります。

下塗りから仕上げまで使用が可能です。

軟毛は溶き油で、やわらかく絵具を塗るのに適した筆です。

代表的な筆はコリンスキーですが、かなり高価です。馬や狸でもいいでしょう。

2014年3月13日 油絵の画材その6 油絵用の筆(原毛別の種類) はコメントを受け付けていません 油絵の画材