油絵の画材その3 油絵具の豆知識

油絵具のメーカーは世界中にたくさんあります。日本国内にも世界中から輸入された外国産のもの。
そして国産のもの。合わせて10社以上はあります。
価格もまちまちでメーカーによって異なりますし、色によっても異なります。
同じメーカーでも普及品から専門家用、さらに高級品など何種類も販売されています。
描きながら色々使って見て、その違いを実感して、自分の合った種類のものを使うといいです。
メーカーが違う色を混ぜても別に問題はありません。
豆知識として覚えておくと便利な「ヒュー」という名のついた油絵具を紹介します。
原料が非常に高価なため、絵具の販売価格が高いため、それに替わる安い代替品として作られた
絵具です。という意味の言葉です。
赤色のバーミリオンという絵具は硫化水銀という原料が使われています。水銀という貴金属が含まれて
いるため、大変高価です。そのため、その代用品として他の安い顔料を使って安く販売されている
絵具がバーミリオンヒューです。
代表的なヒューをあげておきます。
コバルトバイオレット     コバルトバイオレットヒュー
セルリアンブルー       セルリアンブルーヒュー
ピリジャン          ピリジャンヒュー
エメラルドグリーン      エネラルドグリーンヒュー
クロムグリーン        クロムグリーンヒュー
クロムイエローライト     クロムイエローライトヒュー

ヒューは代用品として当初は作られていましたが、現在では独自の色として位置づけられています。
代用品のイメージはありません。
ヒュー以外にも代用品の意味でつけられた絵具があります。
チントとかネオという添え字のついたものです。
モノクロームチントクール
コバルトブルーチント
ネオジントホワイト
エメラルドグリーンネオ
など

2014年3月8日 油絵の画材その3 油絵具の豆知識 はコメントを受け付けていません 油絵の画材